高周波FEM — 商用ツール比較と選定ガイド
ツールの選び方
ツール
| ツール | 特徴 |
|---|---|
| Ansys HFSS | 高周波FEMの業界標準。適応メッシュ+DDM |
| COMSOL RF | マルチフィジックス連成。熱-RF連成が容易 |
| CST Studio Suite | FEM Solver(周波数領域)も搭載 |
| Altair FEKO | FEM+MoMハイブリッド。大規模問題 |
Coffee Break よもやま話
電気自動車モータ開発と電磁界解析
テスラのModel 3のモータは、リラクタンストルクと磁石トルクの両方を使うIPMSM(埋込磁石型同期モータ)。この複雑な磁場分布を最適化するには数千回の電磁界FEA解析が必要です。1回の解析に数分としても、最適化ループ全体では数週間のCPU時間。それでも実機を何十台も試作するよりは圧倒的に速くて安い。
ツール選定の直感的ガイド
ツール選びのたとえ
電磁界解析ツールの選定は「楽器の選び方」に似ている。ピアノ(汎用ツール:COMSOL等)は幅広いジャンルに対応できる。エレキギター(専用ツール:JMAG, Maxwell)は特定のジャンル(モータ設計)で最高の性能を発揮する。目的の解析に最適な「楽器」を選ぶことが重要。
選定で最も重要な3つの問い
- 「何を解くか」:高周波FEMに必要な物理モデル・要素タイプが対応しているか。例えば、流体ではLES対応の有無、構造では接触・大変形の対応能力が差になる。
- 「誰が使うか」:初心者チームならGUIが充実したツール、経験者ならスクリプト駆動の柔軟なツールが適する。自動車のAT車(GUI)とMT車(スクリプト)の違いに似ている。
- 「どこまで拡張するか」:将来の解析規模拡大(HPC対応)、他部門への展開、他ツールとの連携を見据えた選択が長期的なコスト削減につながる。
電磁界解析の精度と計算コストの両立は永遠の課題です。 — Project NovaSolverは、既存ワークフローの改善を目指す取り組みとして、この問題に向き合っています。
CAEの未来を、実務者と共に考える
Project NovaSolverは、高周波FEMにおける実務課題の本質に向き合い、エンジニアリングの現場を支える道具づくりを目指す研究開発プロジェクトです。
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