変位過大エラー

カテゴリ: エラー対策 | 2026-02-01
displacement-too-large

変位過大エラーとは

🧑‍🎓

先生、「displacement increment exceeds maximum」って出て解析が止まりました。


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変位過大エラーは、Newton-Raphsonの1反復で計算される変位修正量がソルバーの許容値を超えた場合に発生する。モデルのどこかに異常な変形が生じている兆候だ。


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どんなときに起きるんですか?


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拘束条件の不足(剛体モード)、材料定数の入力ミス(ヤング率の桁違い)、荷重の過大設定、薄い要素の座屈が主な原因だ。


エラーメッセージと対策

Abaqus

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メッセージ: ***ERROR: EXCESSIVE DISTORTION AT A TOTAL OF xx INTEGRATION POINTS IN xx ELEMENTS


Abaqusではまず変形量が最大の節点を特定する。Field Output RequestでUの最大値をチェック。*STEP, NLGEOM=YESが必要な大変形問題でNLGEOM=NOになっていないか確認する。


Nastran

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メッセージ: *** USER WARNING MESSAGE 4698: MAXIMUM DISPLACEMENT = x.xxE+xx EXCEEDS MAXIMUM LIMIT


PARAM,MAXRATIO でモデルの最大変位/最小寸法の比率を制限する。値が大きすぎる場合は拘束不足を示唆。


Ansys

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メッセージ: The unconverged solution has the max DOF increment of x.xxxxE+xx at node xxxx


AnsysではDOF limitを設定して過大な変位増分を検出する。CNVTOLでフォース収束判定を緩和する前に、モデルの妥当性を確認すべきだ。


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変位が大きいのは、荷重が大きすぎるから?


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必ずしもそうではない。ヤング率の単位を間違えて1000倍小さく入力したケースが最も多い。たとえば鉄のヤング率を210 GPa(= 210,000 MPa)のところ、210 MPaと入力すると変位が1000倍になる。

ソルバーエラーの原因特定に費やす時間は、もっと短くできるはず。 — Project NovaSolverはエラー診断体験の改善を研究テーマの一つとしています。

Project NovaSolver — CAE実務の課題に向き合う研究開発

「変位過大エラーをもっと効率的に解析できないか?」——私たちは実務者の声に耳を傾け、既存ワークフローの改善を目指す次世代CAEプロジェクトに取り組んでいます。具体的な機能はまだ公開前ですが、開発の進捗をお届けします。

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