特異行列エラー — トラブルシューティングガイド
問題解決のヒント
診断
1. エラーメッセージのDOFと節点番号を確認 → どの自由度が拘束されていないか
2. 固有値解析を実行 → 固有値ゼロのモード = 剛体モード。モード形状を見れば何が自由か分かる
3. AUTOSPC(Nastran)や自動拘束を一時的に使って原因箇所を特定
Nastranの場合
```
PARAM,AUTOSPC,YES
PARAM,MAXRATIO,1.E7
```
AUTOSPCが拘束した節点リストが.f06に出力される。これが原因箇所のヒント。本番解析ではAUTOSPCに頼らず正しいBCを設定すること。
特異行列は「モデルがおかしい」サインですね。
その通り。ソルバー設定ではなくモデルの拘束条件の問題。FEMの最も基本的なエラーであり、最も修正が簡単なエラーでもある。
トラブル解決の考え方
デバッグのイメージ
CAEのトラブルシューティングは「探偵の推理」に似ている。エラーメッセージ(証拠)を集め、状況(設定の変更履歴)を整理し、仮説(原因の推定)を立て、検証(設定の変更と再実行)を繰り返す。
「解析が合わない」と思ったら
- まず深呼吸——焦って設定をランダムに変えると、問題がさらに複雑になる
- 最小再現ケースを作る——特異行列エラーの問題を最も単純な形で再現する。「引き算のデバッグ」が最も効率的
- 1つだけ変えて再実行——複数の変更を同時に行うと、何が効いたか分からなくなる。科学実験と同じ「対照実験」の原則
- 物理に立ち返る——計算結果が「重力に逆らって物が浮く」ような非物理的な結果なら、入力データの根本的な間違いを疑う
ソルバーエラーの原因特定に費やす時間は、もっと短くできるはず。 — Project NovaSolverはエラー診断体験の改善を研究テーマの一つとしています。
特異行列エラーの実務で感じる課題を教えてください
Project NovaSolverは、CAEエンジニアが日々直面する課題——セットアップの煩雑さ、計算コスト、結果の解釈——の解決を目指しています。あなたの実務経験が、より良いツール開発の原動力になります。
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